右と左 2017 2 4
今日も、藤井厳喜氏の著作から興味深いところを取り上げましょう。
藤井氏によれば、今までの大統領選挙は、
共和党が勝っても民主党が勝っても、
グローバリズム主義者から見れば、安泰だったのです。
何しろ、共和党はグローバリズムの右手、
民主党はグローバリズムの左手と言われているからです。
そこへナショナリズムを掲げるトランプ氏が参入したから、
2016年のアメリカ大統領選挙は、大混乱になったのです。
しかしながら、国民不在の「グローバリズム選挙」をするよりは、
国民を代表する候補者同士が競い合った方がよいのです。
だから、トランプ氏とサンダース氏で戦った方が、
実りある大統領選挙になったでしょう。
ところが、アメリカ在住の評論家である若林栄四氏によると、
サンダース氏を応援しようと思って、
民主党本部に入党の申請を提出しても、
何か月も経っても返事はなかったそうです。
民主党本部は、
新しく入党を希望する有権者は、
人気のサンダース氏に投票したいために入党するとみなして、
意図的に、新しい党員の登録を止めたものと思われると書いています。
(FISCO 2017年春号から引用)